INSTRUCTION

取扱説明書

本製品をご使用になる前に、この取扱説明書をよくお読みの上、記載された内容に従い正しくお使いください。この取扱説明書は、 製品同梱の物と同様の内容です。

2011-2012シーズンモデルより、ACT GEAR製品の納品形態が変わりました。必要最低限の組立て状態で、本体部品別に包装されております。(本体部品の詳細は、下記項目の"3.梱包品の確認" " 4.本体組立て"をご参照ください。)取扱説明書をご確認のうえ、お好みのセッティングに応じた組立てを行ってください。

1.安全上のご注意

製品を安全にご使用いただくため、この「安全上のご注意」と取扱い説明書をご使用の前によくお読みください。お読みになった後は、必要なときにご覧になれるように大切に保管してください。

本製品は、雪上(主にスキー場のゲレンデ)を滑走するためのものです。それ以外の状況下でご使用になると、死亡や重傷に至る重大な事故を起こす恐れがありますのでおやめください。

本製品は、4×4インサートシステムのアルパインスノーボード及び、アルパインスノーボード用ハードブーツに対応します。その他の用具に取り付けてのご使用は、破損の原因となり安全性に欠けますのでおやめください。

滑走前に必ず全てのビス類が緩んでいないか、ボディ・カントプレート等のプラスチック製品にひび割れがないか確認してください。一度も滑走していなくても、何らかの衝撃により緩みや破損する可能性があります。

本製品に使用する金属部品は、目に見えない劣化や消耗が起こります。安全面を考慮し、最長でも1シーズンを目安にパーツ交換をお勧め致します。(部品の劣化や消耗は、滑走条件や技量により個人差があります。)

安全の為、付属品のリーシュコードを装着してください。雪上滑走時だけでなく、リフト搭乗時やスケーティング時でも常に装着していただく事をお勧め致します。

本製品の各調整は、ACT GEARが販売する部品を用いて行なってください。他の販売部品や年式(仕様)の異なる部品を用いて、本製品の各種調整をした場合、製品の改造とみなし保証の対象外となります。

本製品の各種取り付けは、常にビスを真っ直ぐな状態にし、適度な力で行ってください。必要以上の力で無理にビスを締めると、ビスやそれに関連する部品が破損する恐れがありますのでご注意ください。

各箇所を取り付けるビスは、振動によってゆるむことがあります。重大な事故を未然に防ぐため、必ず使用前と使用中に何度もビスのゆるみを点検してください。

保管する場合は、濡れタオルで汚れを取った後に、柔らかいスポンジで水気を拭き取ってください。溶解性の薬品やオイル等を塗布すると、樹脂が劣化し製品の破損に繋がりますのでおやめください。

2.各部の名称

本製品の各部名称です。次項以降の各種調整を行なう際に、併せてご確認ください。

3.梱包品の確認 (本体部品)

梱包品の内、以下の本体部品が全部そろっていることをご確認ください。もし、これらの本体部品が全部そろっていなかった場合は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。

3.梱包品の確認 (付属部品)

梱包品の内、以下の付属品が全部そろっていることをご確認ください。もし、これらの付属品が全部そろっていなかった場合は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。取付用ビス・固定用ビスは、モデルにより種類と長さが異なります。下記の付属部品リストをご確認ください。

NEO GLIDE付属部品

3Dカントプレート4枚(レギュラー2枚、グーフィー2枚)
クイックリーシュコード 1本
18mmバインドビス 8本(バインディング取付用)
35mm皿ビス 4本(トゥボディ・ヒールボディ固定用)

HYPER GLIDE付属部品

3Dカントプレート4枚(レギュラー2枚、グーフィー2枚)
クイックリーシュコード 1本
18mmバインドビス 8本(バインディング取付用)
35mm皿ビス 4本(トゥボディ・ヒールボディ固定用)

GLIDE Ti付属部品

3Dカントプレート4枚(レギュラー2枚、グーフィー2枚)
クイックリーシュコード 1本
14mmバインドビス 8本(バインディング取付用)
30mm皿ビス 4本(トゥボディ・ヒールボディ固定用)

GLIDE S付属部品

3Dカントプレート4枚(レギュラー2枚、グーフィー2枚)
クイックリーシュコード 1本
14mm皿ビス 8本(バインディング取付用)
30mm皿ビス 4本(トゥボディ・ヒールボディ固定用)

※3DカントプレートはSM・MLの2種類があり、モデルサイズに応じて梱包品が異なります。

4.本体組立て

本体部品を用いて、以下の手順で本製品の組立てを行なってください。本体部品の詳細は、4ページをご確認ください。

  1. トゥパーツ一式とヒールパーツ一式を、図のように組み立ててください。
  2. ベースプレートの裏面より、スライドナットを差し込んでください。
  3. トゥパーツ一式とヒールパーツ一式を、ベースプレートへマウントしてください。

    注意事項
    スライドナットとトゥパーツ一式・ヒールパーツ一式がしっかりとはまっているか確認してください。傾いた状態で取付けると、滑走時に関連する部品が破損する恐れがあります。

  4. 固定用ビス(ワッシャー付)でトゥパーツ一式とヒールパーツ一式を締め込んで完成です。

5.カント・リフトアップ調整 (基本セッティング編)

付属品の3Dカントプレートを用いて、カント・リフトアップ調整の基本セッティングを以下の手順で行なってください。(3Dカントプレートは、1枚で3°カント&10mmリフトアップの設計です。)

  1. 個々のスタンス方向に応じて、付属の3DカントプレートからREGULAR用又は、GOOFY用を2枚準備してください。
  2. 固定用ビス(ワッシャー付)をゆるめ、ベースプレートからトゥボディ一式・ヒールボディ一式を外します。

5.カント・リフトアップ調整 (基本セッティング編)

  1. 3Dカントプレートを、ベースプレートにマウントしてください。

    注意事項
    3Dカントプレートは、前足のつま先側と後足のかかと側が高くなるようにマウントしてください。必然的に前後両足が内側に傾くようになります。

  2. トゥボディ一式とヒールボディ一式を3Dカントプレートの上にマウントし、固定用ビス(ワッシャー付)で締め込んでください。これで、前足トゥ側リフトアップ10mm、後足ヒール側リフトアップ10mm、両足内側カント3°の基本セッティングが完成です。

    注意事項
    トゥボディ一式とヒールボディ一をとめる固定用ビスは、本体用と付属用の2種類を使用します。図を参照のうえ、適切な種類の固定用ビスをご使用ください。

5.カント・リフトアップ調整 (応用セッティング編)

別売品の3°カントプレート・3mmリフトアッププレート・5mmリフトアッププレートを使用すれば、お好みに応じたより細かなカント・リフトアップ調整ができます。その場合、固定用ビスの長さが変わりますので、下記の適合表を参照のうえ、適切な長さのビスをご使用ください。

NEO GLIDE
カント / リフト 0mm 3mm up 5mm up 10mm up 15mm up 20mm up
25 30 30 35 40 45
30 30 35 40 45 50
35 35 40 45 50 ×

※固定用ビスは、TOE・HEELともに皿ビスをご使用ください。(単位:mm)

HYPER GLIDE
カント / リフト 0mm 3mm up 5mm up 10mm up 15mm up 20mm up
25 30 30 35 40 45
30 30 35 40 45 50
35 35 40 45 50 ×

※固定用ビスは、TOE・HEELともに皿ビスをご使用ください。(単位:mm)

GLIDE Ti
カント / リフト 0mm 3mm up 5mm up 10mm up 15mm up 20mm up
20 25 25 30 35 40
25 30 30 35 40 45
30 30 35 40 45 50

※固定用ビスは、TOE・HEELともに皿ビスをご使用ください。(単位:mm)

GLIDE S
カント / リフト 0mm 3mm up 5mm up 10mm up 15mm up 20mm up
20 25 25 30 35 40
25 30 30 35 40 45
30 30 35 40 45 50

※固定用ビスは、TOE・HEELともに皿ビスをご使用ください。(単位:mm)

5.カント・リフトアップ調整 (応用セッティング編)

付属品の3Dカントプレートを用いて基本セッティングをした後に、別売品の3°カントプレート・3mmリフトアッププレート・5mmリフトアッププレートで、より細かなカント・リフトアップの調整をする場合は、以下の手順でセッティングを行なってください。

  1. 固定用ビス(ワッシャー付)をゆるめ、ベースプレートからトゥボディ一式・ヒールボディ一式を外します。
  2. セッティングに追加する別売品パーツを、3Dカントプレートの上にマウントしてください。
  3. 前項の「固定用ビス適合表」を参照のうえ、適切な長さのビスを適切な箇所に差し込んでください。
  4. トゥボディ一式・ヒールボディ一式を3Dカントプレートの上にのせ、固定用ビス(ワッシャー付)で締め込んで完成です。

※別売パーツのみでセッティングをすることも可能です。ただし、10mm以上リフトアップをするセッティングの場合は、安全性を考慮し3Dカントプレートをご使用ください。

6.アングル調整

カント・リフトアップ調整をした後に、バインディングのアングル調整(角度調整)を行ないます。ベースプレート刻印のアングルは2.5°刻みであり、出荷時は45°で設定してあります。以下の手順で、お好みのアングルに調整してください。

  1. アングル調整ビスを緩め、センターディスクを外してください。
  2. ベースプレートの刻印を目印に、センターディスクの角度マークを合わせ、お好みのアングル(角度)に調整してください。
  3. アングル調整ビスで、センターディスクを締め込み完成です。
注意事項 アングル調整ビスを締め込む際は、センターディスクが回転しないようにしっかりと押さえながら行なってください。必要以上の力でアングル調整ビスを締め込んだ場合、センターディスクやベースプレート、その他の関連部品が破損する恐れがありますのでご注意ください。

7.センタリング調整

カント・リフトアップ調整とアングル調整完了後、以下の手順でセンタリング調整を行なってください。これは、滑走時にブーツがドラッグする事を防止するだけでなく、スノーボードに効率良く荷重伝達する性能面においても非常に重要な調整です。

  1. 固定用ビス(ワッシャー付)を抜けない程度に緩め、トゥパーツ一式とヒールパーツ一式をそれぞれ前後にスライドできる状態にしてください。
  2. ブーツのトゥコバとヒールコバをバインディングのトゥパーツとヒールパーツにかけた状態でスライドさせ、ブーツのセンターマークをバイディングベースプレートのセンターマークに合わせてください。
  3. 固定用ビス(ワッシャー付)でトゥパーツ一式とヒールパーツ一式を締め込み完成です。
注意事項 上記手順でセンタリング調整を行なっても、センターマーク同士が上手く合わない場合は、次項の「ベイルスライドシステム」をお試しください。

7.センタリング調整 ベイルスライドシステム

あらゆるブーツに柔軟に対応するよう考案されたセンタリング調整機能「ベイルスライドシステム」は、ACT GEARの全モデルに搭載された独自設計の画期的なシステムです。前項でセンタリング調整が上手くできない場合に、以下の手順で行なってください。

  1. 固定用ビス(ワッシャー付)を緩め、ボディからベイル(5.5mm)セットアップパーツを外してください。
  2. 図を参照のうえ、ベイルをベイルキャッチから外してはめ替え、再度パーツ一式を組み直してください。
  3. 前項の手順で、ブーツのセンターマークがバインディングのセンターマークに合うように調整してください。
  4. 固定用ビス(ワッシャー付)で、パーツ一式を締め込んで完成です。
注意事項 ベイルスライドシステムは、トゥ側・ヒール側共通の調整機能で移動幅15mmの設計です。

8.スタンス幅調整 (スノーボードへの取り付け)

前項までの各種調整を終え、最後に行なうのがスタンス幅の調整です。スノーボードのスタンス表記に基づき、以下の手順でスタンス幅を調整しスノーボードへ取り付けてください。本製品は、4×4インサートシステムのアルパインスノーボードのみ適合します。

  1. スノーボードのスタンス表記を基に、お好みのスタンス幅に合わせて、前足・後足のバンディングをマウントしてください。

    注意事項
    センターディスクのホールA箇所が、バインディングのセンターポジションになります。センターディスクのホールピッチは5mm刻みで設計されており、前後のバインディングをスライドさせることで、最小で20mm狭く、最大で20mm広いスタンス幅の調整が可能です。

  2. バイディング取付け用ビスを、センターディスクのホールに通し締め込んで完成です。
注意事項 バインディング取付け用ビスは、モデルにより種類が異なります。付属品リスト(P5)を参照のうえ、必ず適切な長さのビスをご使用ください。

9.保証規定

本製品は、厳密なる品質管理及び、検査を経てお届けしたものです。正常な使用状態で品質や製造上の手落ちが原因と認められた故障につきましては、無償で修理、又は交換致します。(但し輸送費は除く)それ以外の修理・交換・調整等は有償となります。修理可能・不可能は、弊社にて判断致します。

保証期限 ご購入日から1年間です。
最長保証期限 発売日より3年間(保証書記載日)です。ご購入から1年以内であっても、発売日より3年間の期限を過ぎますと保証が適用されませんのでご了承ください。

次の場合には、保証期間内であっても保証が適応されませんのでご了承ください。

  • 保証書のご掲示が無い場合
  • 保証書に販売店名とご購入日の記載がない場合、又は字句を書き換えた場合
  • バインディングの不当な修理、改造による故障や損傷が起きた場合
  • バインディングの取り付け方の不備により損傷が起きた場合
  • 滑走前(使用前)の点検不足が原因で起こった事故及び、損傷の場合
  • 消耗品、付属品の交換が充分で無い場合
  • 誤った使用、不注意による損傷、非常識な使用方法による故障や損傷が起きた場合
  • ご本人の技量を超えた使用による事故及び損傷の場合
  • 移動、輸送、保管等の不備による損傷
  • 火災、地震、盗難、及びその他の天災、地変等
  • その他のこれらに準ずる原因による故障、又は損傷
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